それでも、どうしても。

思ったことを思った時に。

幸運の犬と愛しい狂犬

 

 

どうも、あめです。

 

前回記事の閲覧、スターなどありがとうございました。

書きたい事を書いていて誰かに共感してもらえるのって本当にありがたいです。

 

 

 

さて、前回ちらっと書きましたが先週末は2つほど舞台を観てまいりました!

どちらも2.5作品、片方は推し(Bくん)出演の作品です。

 

 

まずひとつは『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck+』

もうひとつは『ミュージカルスタミュ 2ndシーズン』

 

 

観劇前は帰ったらまとめて感想を書こうと思っていたのですが、楽しいこともそうでないこともいろいろたくさん感じまして。

書き出したら長くなりそうなので、記事は作品ごとに分けて書こうと思います。

 

 

 

まず今回は『ラッキードッグ1』について。

こちらは全公演が終了していますのでネタバレについての配慮はしておりませんが、もし気になるようでしたらこの記事は避けて頂けると助かります。

また、手放しでこの作品が最高だったと感じた方にとっては気に障るような点もあるかもしれないので、もしでしたらご自身の為にも閲覧は控えて頂いた方が良いかもしれません。好きだったところなども書いていますし激しい批判などもしておりませんが、一応念のために。

そしてこの作品はBLゲーム(R18指定)が原作です。BL作品自体が苦手な方も今回は閲覧を避けて頂くのが良いかと思いますので、よろしくお願い致します。

 

注文が多くて申し訳ありませんが、ご理解いただければと思います。 

少し改行してから書き始めますので、この先は自己責任でご覧ください。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、では内容について触れていきましょう~。

 

ラキド、実は原作ゲームがめちゃくちゃ大好きでして、舞台化が決定してからずっと気になっていたんですよね…!

初演はチケットが取れなかったので観劇できなかったのですが、今回は友人が当ててくれたので観に行くことが出来ました。いつもありがとう友人!

観劇した感想としては、まあおおむね楽しめたかなという感じでした。ですが手放しで最高だったとは思えず、もやもやしたところもたくさんあって、不満もやや残っています。

 

 

まず作品をご存じない方向けにあらすじ。

 

舞台は禁酒法時代のアメリカ。その一都市であるデイバンに、CR:5というマフィア組織はある。CR:5とは「Capo Regime:cinque」の略であり、「5人の幹部」を意味する名である。しかし5人の幹部のうち、4人までもが一斉に検挙され刑務所に収監されてしまっていた。

ある日、たまたま同じ刑務所で服役中だったジャン(CR:5の構成員だが、下っ端にすぎない)の元に、CR:5のカポ(マフィアの首領の意)からの指令が届けられる。それは「収監されている幹部4人を率いて脱獄し、デイバンへ帰還せよ。成功のあかつきにはお前にカポの座を与える」という驚くべきものだった。

突然降って湧いた大きなチャンス。個性的な4人の幹部達と行動を共にすることになったジャンは、果たして無事カポの座を手に入れることができるのか。

 

以上、ウィキペディアより引用しました。

簡単にまとめると、桁外れの幸運の持ち主で脱獄に関しては右に出る者のいない主人公・ジャンが、自分の所属するマフィア組織の幹部たちを脱獄へ導き、その後もひと悶着ありながら最終的にボスになっていくという感じです。そしてその過程で攻略キャラであるCR:5の幹部たちと恋に落ちる。そんな感じ。

タイトルのラッキードッグというのは主人公であるジャンさんの通り名です。

 

原作がBLゲームで、攻略キャラが4名いるこの作品。

初演の際に全キャラクターのエンディングをすべてやるという狂気に満ち溢れた事(褒め言葉です)をしていて、今回の再演でもそれをやるとの事だったので推しキャラエンドの日に観劇してまいりました。

ちなみに推しキャラはCR:5の幹部にして唯一の現役戦闘員、アイスとジャンさんが大好きなジュリオ・ディ・ボンドーネです。通り名はマッドドッグ。銃弾を生身で避けちゃうチートな戦闘力を持ったヤンデレキャラです。死体で遊んだりしちゃう。物騒可愛い。

 

 

まずビジュアル面ですが、こちらはコスプレウィッグのメーカーとタイアップしているだけあって本当にクオリティが高い。

ウィッグのセットは完璧ですし、メイクも衣装もとっても素敵。役者さんはスタイル抜群といった感じで、この辺りに関しては褒めるところしかないです。

キャストのみなさん非常に脚が長くて、体の半分脚かよ…って何回思ったことか…ちょっと分けてください…(それは無理)

ジュリオ役の俳優さんは本当に理想的な体型でしたし、とてもメイク映えするお顔立ちの方で本当に素敵でした。ブロマイド買いました。

どうも、すぐブロマイド買っちゃう芸人です(…)

 

 

 

そして以下からは個人的にもやっとしたところ。

箇条書きにすると、

 

・アンサンブルさんの滑舌

・脚本(詰め込みすぎる、ギャグに走りすぎる等)

・客降り時の客席のマナー

 

この辺が気になりました。 

最後の項目については後ほど別記事として書こうと思いますので、今回は割愛します。

 

 

 

という訳で、まずアンサンブルさんの滑舌について。 

 

これについては、まあ、うん。

大体は聞き取れたんですが、全然何言ってるのかわからない部分もたくさんあったのでなんていうか、うん。 頑張ってくださいっていうだけのあれです…笑

んっ??なんて???ってなったとこいっぱいあったので…

気持ちの面で頑張っているのはとてもよく伝わってきたので、あとは技術の面だと思います。私も滑舌よくないので人の事は言えないのですが、舞台俳優としてはやっぱり大事ですよね。なので頑張ってください…!(ファイト!)

 

 

 

次に、一番気になった脚本の部分について。

 

2時間半ほど(だったかな?)の公演に全キャラの個別ルートでのイベントを盛り込んでいるため、内容がごちゃごちゃしているなぁという感じでした。

せっかく『○○エンド』と銘打ったのなら、他のキャラのイベントはもうちょっと削っても良かったような気がします。どのイベントがエンディングに深くかかわるのかわかりづらかった。

そして全体のベースになっているのがベルナルドというキャラクターのルートだったように思うのですが、ジャンさんとベルナルドの関係性を掘り下げすぎて最後に迎える他キャラとのエンディングがすごく唐突というか…少なくとも私はそう感じました。

私が観た公演で言うと、もちろんジュリオルートの重要なイベントは途中で挟まれます。が、その導入も唐突に感じてしまいましたし、シーン自体も十分に描写されていたとは思えなかったです。何が起こっているのかわかり辛かった。

たぶん原作を知らないで観に行った方は置いてけぼりになってしまうと思います。まあそれ自体は2.5作品だと結構ありがちな事なので、この作品に限った話ではないのですけどね。

 

あとはギャグを詰め込みすぎているところも気になりました。

まあなんだかんだ言ってしっかり笑わせてもらいましたし、ギャグシーンも大好きなんですよ。原作でもすごく好きなシーンがあって、そこも良かったです。とっても面白かったし楽しかった。

でも、アンサンブルさんを出張らせてまでそんなにギャグ詰め込まなくても良かったんじゃない?と思う部分もあったんですよね、正直。

それならもっと入れてほしいシーンがあったなぁ…というのが素直な感想です。俳優さんはとっても頑張っていましたし見ていて普通に笑いましたが、一発ギャグもなくて良かったと思う。

 

 

そして最後に、掘り下げてほしい部分が掘り下げられていなかった点。

これに関しては私が期待しすぎていただけでもあるので、ただの我儘です。

 

このジュリオルートのエンディングって、ジャンさんが幼少期を過ごした教会でジュリオとの初対面の話が語られるんですよ。

ジュリオという子は、マフィアの名家・ボンドーネ家の跡取りなので、幼い頃から周りに普通に扱われたことがなかったんですね。そんな中、慈善活動でキャンディを配りに行った教会の孤児院でジャンさんに出会います。

他の子どもが怯えて近付かない中、ジャンさんだけがジュリオからキャンディをもらってくれた。普通に接してくれた。

たったそれだけの事をきっかけに、ジュリオはジャンさんだけを見つめるようになるんです。それはもう、盲目的に。

ジャンさんいわく、「オレ筋金入りのアホだったから」気にせずキャンディに飛びついた、との事ですが、それにジュリオはどれほど救われたんでしょうね。

ジュリオがその時と同じキャンディをジャンさんに差し出して、それを口にしたジャンさんがその時のことを思い出すっていう、もう最高に大好きなシーンなんですけど。

そこがあまり、重要さを感じるような作りになっていなかったような、気がして。

 

そのシーンのジュリオがとても幸せそうで、私は本当に本当に大好きで。

なんならそこさえしっかり作ってくれればそれだけで満足できたのですが、結構セリフとか省略されていたので残念でした。

ジャンさんがジュリオに惹かれていく雰囲気があまりに薄いまま、最後の最後でも特に個人ルートである意味を見出せず、何やら急にジャンさんとジュリオがいちゃつきだしてチューして終わった…(言い方…)というのが私から観たこの作品の感想であり、もやもやの大きな要因です。

 

私、この作品に関しては原作が大好きで、そして推しキャラであるジュリオが本当に本当に大好きで、ハマっていた当時はそれはもうどっぷり浸かってたんですよね。割と深めの沼に。笑

だからこの掘り下げに関してのもやもやはただの原作厨かつキャラ厨の我儘でしかないんです。

キャラが動いていれば満足、という心持ちでいられないくらいにはラキドが好きだった。ジュリオがジャンさんに救われていく様子や、幸せそうに笑うところが好きだった。そしてゲーム発売から数年たった今、今度はそれが舞台で観られると思っていた。

 

まあつまり、ちょっと期待が大きすぎたんですよね。

だからがっかりしてしまった。それだけのこと。

 

 

とはいえ。

お金を払っている以上、やっぱりそれ相応のものを見せてもらいたいと思うのは人の心ですよね。

私は最終的には「まあ良いか」と思えたものの、正直に言うと「この内容でこの値段は高いな」って思いました。

今回はA席だったのでそこまで高額じゃありませんでしたが、これでS席の値段だったらまあ良いかなんて思えなかったかもしれない。それがたとえ客降りゾーンだったとしても、キャストからファンサをもらえたとしても、作品に心動かされなければやっぱり私は「今、何のためにここにいるんだろう」って思ってしまう。

 

こんなお金の話ばかりして、なんか自分めちゃくちゃケチだな…と思わない訳ではないんです。作品にかかわっているすべての方が努力をしているのもわかります。

それでも一度の観劇で遠征の交通費、宿泊費、チケット代という決して安くないお金を動かすので、どうせならやっぱり面白いものや推しが尊いものに支払いたいと思ってしまう。場合によっては有給も使ってるし、休みを取るためには頑張って普段よりも早く仕事を終わらせたりもしているし。

軽率に遠征しちゃってるけど別に裕福な訳ではないですし、こうやって劇場に足を運ぶのも当たり前のことではないんです。

 

だから観に行く価値のあるものを作ってほしいと思うのは、傲慢なんですかね。

 

 

 

…なーんて!

なんだかいろいろ言いはしましたが、全キャラクターのエンドをやるって本当に大変だと思うし大きな挑戦だと思います。

作品をひとつ作り出すだけでもきっと私なんかでは想像もつかないくらい大変だと思うのに、それに加えて毎公演違うことをしなければならない。

それって本当に目が眩むくらい大変なことだと思います。流れが 4つもある訳ですから役者さんたち、特にジャンさん役の方は労力もプレッシャーも物凄かったんじゃないかな…

それでもそれを最後までやってのけた事は純粋にすごいなと思いますし、やると決めた運営もすごく思い切ったなと思います。チャレンジ精神がすごい。すべてのキャラのおたくに優しい。

 

そしてなんやかんやでカテコの時にジャンさんと手を繋いではけていくジュリオが幸せそうだったので、もうそれだけで私もちょっと幸せになりまして。笑

この内容でこのチケット代はな…という感情は残りましたが、推しキャラが幸せそうならまあ良いか!と思いながらハイボール飲んで餃子食べてホテルに帰りました(おっさんか)

 

 

そんな訳で『不満もたくさんあるがおおむね満足』というのが今回の感想です。

どこのアンケート項目だって感じですが、ほんとそんな感じ。笑

 

 

もしまた公演があるとしたら、今度は全ルートにせず一人に絞ってしまった方がもっと良い作品になるんじゃないかなあ、なんて勝手に思っています。

複数やるにしても例えばデビミュみたいに2エンドにするとか。それで残りの2キャラはまた次回公演でやるとか。そんな感じが良いんじゃないかな。

まあそんなに簡単に何本も公演うてるものでもないとは思いますが、そうやって掘り下げた方が観ている方としてはすっきりしそうな気がします。

 

そんな感じの事をアンケートに書きました。

 

発展途上という感じの作品ですが、原作の発売から何年も経っているのにこうして新しい動きを見せてもらえるのはやっぱり嬉しいことですしね。

R指定BL作品なのでいろいろ心配もしていましたが、適度に下品な所がラキドらしくて良かったです。笑

 

次回があったらたぶんまた観に行くんだろうな、とは思います。

なんだかんだ言って推しキャラが幸せそうならそれはおたくにとっても幸せな事ですから。 

 

 

でもやっぱり、次回はもうちょっとだけ内容絞って掘り下げてほしいな。笑 

 

 

 

 

 

 

 

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