それでも、どうしても。

思ったことを思った時に。

舞台『この音とまれ!』

 

 

 

どうも、あめです。

 

 

 

ついにAくんの主演舞台の公演が始まりました。

初日に観劇してきたのですが、登場人物たちのまっすぐさにただただ胸を打たれるような、そんな舞台だったと思います。

 

私の拙い言葉ではなかなかすべてを伝えることは難しいのですが、なんていうんでしょうね…

不器用さと真っ直ぐさ、想いを誰かに「届けたい」という純粋な気持ちが心を打つ。

上手くいかないながらもお互いを思い遣りながら筝に打ち込んでいく姿。そして彼らを見守る友人や大人たち。

そんな愛と優しさに満ちた作品だった、という感じでしょうか。

 

 

ストーリーの良さは言わずもがななのですが、今回の目玉は何と言っても筝の生演奏だと思います。

キャストの皆さんはだいたい半年ほど前から練習を始め、他のお仕事や芝居の稽古もこなしながら腕を磨いてこられました。Aくんは博多座に立っている間も楽屋で練習をしていたようです*1

過去に楽器をやっていたことがあるので何となくわかるのですが、『人前で演奏できる程度の腕前になる』というのはそう簡単なことではないんですよね。それが初めて触った楽器ならなおさら。

 

作品の中では全くの初心者がいる中、たった1か月でひとつの曲を仕上げることになります。

限られた期間の中、全校生徒(つまりは観客ですね)を納得させるような演奏をしなければならない。

そういった部分では与えられた期間は違えどきっと気持ちがリンクする部分もあるんじゃないかなぁ。

 

聞いた事がある方も多いと思いますが、楽器は「1日練習を休むと3日分遅れる」とよく言われます。他のお仕事で練習できない日ももちろんある訳で、そうなると「やっと前に進んだと思ったらまたちょっと戻って、そこからまた前に進んで…」の繰り返し。

上手く行かなくて焦った日もあったでしょうし、本番で演奏することに対しての不安もあったと思いますが、皆さん本当に素敵な演奏をされていました。

 

Aくんを含め皆さんかなり努力をされたんだろうなと思いますが、中でもさとわちゃん役の田中日奈子ちゃんは特に努力したんだと思います。

筝の家元のお嬢様という役柄に、他のキャストよりも弦の多い筝。

誰よりも難しいパートを、誰よりもできていなければいけないというプレッシャーは相当大きなものだったのではないでしょうか。本当に本当によく頑張ったのだと思います。お仕事だから、やらなければならない事だからとは言え、偉いなあ。

頑張っている女の子が大好きなので軽率にお手紙を書いてしまいそうです。笑

 

他のキャストの方への感想もたくさんあるのですが、それは公演期間が終わってからまたまとめて書くつもりです。

皆さんとっても素敵なお芝居をされる方々でした。

 

 

Aくんのお芝居はいつも通り丁寧で繊細で、ああ、この人のお芝居やっぱり好きだなあって思いましたね…舞台に立っている姿を見るだけで泣きそうになったくらい*2

原作者のアミュー先生が「愛がAくんで良かった」とツイートしてくださっていたのを見て泣いてしまったのですが、愛くん、本当にハマり役だと思います。

ちょっと方向性は違うかもしれないけれど、Aくんと似てるなって思うんですよ。

不器用だけれど繊細な部分もあって、まっすぐで優しい。

そして彼が筝に向かうまっすぐな姿勢とAくんがお芝居に向かう姿勢はよく似ていると思いました。

 

それから彼が奏でる音色の優しい事。

私、愛くんのソロパートに入ってびっくりしたんですよね。

この人はなんて音を出すんだろうって。こんなに優しい音で演奏するのか…そっかぁ…って。さとわちゃんが愛くんの音を形容するシーンがあるのですが、本当にその通りです。

Aくんの音だけでなく、他のキャストさんの音も本当にまっすぐで素敵でした。ピュアで打算のない、ただ『届けたい』という思いが詰まった素敵な演奏。 

なんですかね…吹奏楽とかやっていた方には伝わりやすいと思うんですが、例えるとするなら部活動のコンクールの演奏が近いかなぁ。

損得を考えず、すべてを投げうってひたむきに取り組んできたその集大成を観ているような、そんな感覚が近いように思います。本当に本当に感動でした。

是非たくさんの人に聴いてほしい。 

 

 

 

このブログでも何度も触れているように、今回の舞台はAくんの初主演作で。

ほとんどの時間ステージの上には彼が居て、役者として、久遠愛として、懸命にまっすぐに生きていました。

 

舞台の中心に彼がいる。

それがこんなにも幸せなことだとは。

 

以前の記事で「彼は主役よりも、その主役に影響を与えるような役柄が似合う気がする」と書いたことがあったのですが、それは間違ってたなあと思います。主役を務める姿もすごく似合っていたし、眩しくて華があった。私が思っていたよりもずっと。

終演後、誰かとお話しようにも口を開いたら泣いてしまいそうだったので、さっと会場を後にしました。ただ、結局誰かに気持ちを伝えたくて友人に電話して泣くなどしてしまったので、だいぶ情緒がどうかしていたと思います。笑

 

あんなに舞台の真ん中に立っている人を眩しいと思ったのは初めてでした。

それはただただ惚れた欲目だというのもわかっているのですが、それでも割と本気でそう思うんです。

 

 

 

以前にダイマっぽい記事を書いてはいたのですが、一度観劇して改めて多くの人に観てほしいと思ったので、今回またこうしてキーボードを叩きました。

何やらAくんからも頼りにされてしまいましたしね…皆さん頼りにしてますって…笑

ああいうところが可愛くて憎めないんだよなあ…ずるい人です。笑

 

 

東京公演は8/25(日)まで、スペースゼロにて公演中です。

福岡公演は9/7(土)~9/8(日)までももちパレスにて、大阪公演は9/14(土)~9/15(日)まで森ノ宮ピロティホールにて上演となります。

毎公演当日券が出るそうですし、一般枠でもまだ買える公演はありますので、お時間やお財布に余裕のある方は是非ご観劇ください。

アフターイベントがある回も多いので興味のある方はそちらも是非チェックしてみてください。特に福岡公演のアフターイベントはほぼ全キャストさん参加なのでかなり豪華ですよ…!

 

 

正直こんなにも素敵な作品になるだなんて思っていなかったのですが、私にとって本当に大切な作品になったと思います。

カーテンコールでAくんの瞳がずっとうるうるしていて、ああ、こんなに嬉しそうな顔するんだなって思ったら胸がいっぱいになってしまいました。貰い泣きというか、つられて泣いてしまったりもして。笑

推しがああして嬉しそうにしているとこっちまで幸せになってしまいますね。

 

あと何回か観に行きますが、この後どう変化していくのかも含めて楽しみに、大切に観劇していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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*1:ツイッターだかブログだかに乗せていた写真に筝が映り込んでいました。

*2:泣きそうに、っていうか泣いた。笑