それでも、どうしても。

思ったことを思った時に。

いつも心に、

 

 

Caribbean Groove!ということで。

どうも、あめです。

 

 

 

前回の記事、感情だけでつらつらと書き連ねましたが、ちゃんとした感想を書きたくて今回も某公演のお話をさせて頂きます。

鉄は熱いうちに打て!記憶が若いうちに書け!ということで。

 

 

 

◇team柊単独公演 Caribbean Groove

  

深紅の旗を掲げた海賊、ブラッディ・ロジャーに隠された秘密の物語。

 

ライブっぽさが強かった昨年のレビュー公演から内容を煮詰めて、しっかりとした物語性のある舞台作品に作り上げてありました。

芝居パートはよくある2.5ミュージカルよりも本来のミュージカル寄り。

レビュー公演の際の曲も作中に盛り込まれていましたが、物語の流れや登場人物の心情に沿った導入になっていて違和感なく観ることができました。

前回芝居パートに挟まれていた個人のソロ曲・デュエット曲は後半のライブパートに持ってきてあったので、それも物語が見やすくなった要因かな?

 

レビュー公演の時には描かれていなかったティエラとアルベールの出会いや、密偵であるジョバンニがブラッディ・ロジャーの仲間と自分の立場の間で揺れ動く様子。真実を知ったクリスとアンリが抱えた思いや決意などが丁寧に描かれていて感情移入もしやすかったです。

 

本当にみんな素敵な役だと思いますが、中でもアルベールとジョバンニは特に良い役だったなと思います。

自分の子同様に愛してくれた国王陛下や女王陛下、自分の実の父親と母親の亡骸を葬ることもできず、自分自身も左目を失った。それでも託された幼い二人の王子を守るために冷たい海に飛び込み、自ら海賊の道を選んだアルベール。

みなしごだった自分を拾った組織の中、生きるためには己の手を汚すしかなかった。信じられるのは金だけと言いながらもアンリやクリスの純粋さ、ティエラやアルベールからの信頼に心動かされていくジョバンニ。

ポジション的に主役はクリスだと思うんですが、作中においてこの二人は大きな鍵になる存在でした。

 

もちろんティエラ、クリス、アンリもとても魅力的で。

 

アンリは始め、生粋のわがままお坊ちゃま!という感じで。ティエラに臆病だと揶揄われては不貞腐れてみたりするけれど、悪態をつきながらも船のみんなを家族のように思っていて、その人たちの為なら大嫌いな戦いの場にでも身を置くことができる、とても純粋で勇敢な子でした。

クリスはなんか…海を愛し、海に愛された男って感じだなあって(決してサンシャインではない)

勇敢で華があって、仲間を家族と呼び大切に思っている、とある王国の王子様。

アルベールに守られ隠されてきた自分の真実。それを知ったクリスが陸に降りて祖国のために戦い、そしてまた海に戻っていく。その姿に、生まれ持って人の上に立つ存在でありながら、それでもやっぱり彼は海賊なのだなと思わされました。

 

ティエラはね…なんかもうずるい男だよね……

「魂は火花散る船上にある」「海の借りは海で返す」と言いつつ「死ぬ時は陸の上、愛した女たちの腕に抱かれてが良い(要約)」とかね…そういうとこだよ……

まあ虎石くん演じる役柄なだけあって安定の女たらしではあるんですが(笑)、戦場を駆る姿の勇ましさや不敵に笑う視線の色気にも似た何かとか。

揶揄いつつもクリスやアンリを弟のように大切にしていて守ろうとする姿、アルベールとの友情、ジョバンニに対する懐の深さとか、そういったところが本当に素敵で「そりゃあこの人モテるわ…」って感じでした。何の感想だ…?

海に嫉妬しながら彼の帰りを待つたくさんの恋人たちの気持ちがとてもよくわかる…私も嫉妬した…(したんかい)

 

それから、どの役もそれぞれ仲間に対する愛が本当に強いなあ…とも。アンリがいう「みんな僕の家族」というセリフが本当にしっくりくる。

そしてそれは離れていても変わらないと、海と陸に分かれて、それぞれが自分の道を進んでいくんですよね。ありがちかもしれないけれど美しいエンディングだったなと私は思います。

 

芝居パートの方はそんな感じでしょうかね。物語り自体の感想ではないのであれですが…

今回はこれまでのキャラクターソングだけではなく、ミュージカルらしい楽曲が多くて彼らがミュージカル学科の生徒だという事を改めて認識できた気がします。そうだよ、この子たちミュージカルスターじゃん!って。

お芝居だけでなく楽曲も本当に良かったので、どうにかCDにして頂きたいです。個人的にはティエラとアルベールのデュエットが本当に好きすぎるのでぜひ…何卒…!

 

この『Caribbean Groove』という演目は『キャストがスタミュのキャラクターを演じている』上で、さらにその『キャラクターがミュージカル作品の中の役柄を演じている』という状態*1でお芝居が進むんですが、そこに違和感を抱かせないのはやっぱりさすがだなあと思いました。

どこかキャラクターらしさを残しつつ、それでいて役柄の邪魔をしない。

それはハラダさんの脚本の功績でもあり、吉谷さんの演出の功績でもあり、キャスト本人たちの功績でもあると思います。

あの空間には確かにミュージカルスターのチーム柊と、ブラッディ・ロジャーの彼らが存在していました。

 

 

そしてライブパート。

まさかのスター・オブ・スター!衣装での登場という…この時点でもう泣きそうだったので「ちむらぎ衣装持ちだな…」などと考えてやり過ごしました(やり過ごし方よ)

アニメ楽曲、ソロ曲、デュエット曲、カリグルオリジナル曲と見せてくれましたが、どれも前回よりクオリティが格段に上がってました。ここは本当にさすがの一言ですね…

 

なんだろう、これでこのメンバーでの公演は最後なんだと思ったらもうすべてに泣けてしまってどうしようもなかったんですが、中でもHoney!Honey!Trap!が本当に泣けてしまって。

前回の記事でも書いたんですけど「俺に恋してくれてありがとう」という歌詞のところでボロボロ泣いてしまったんですよね。観劇前からこの部分聞いたら絶対に泣くだろうな…とは思っていたのですが、案の定でした。

それからオリジナルの歌詞と変えて歌っているところがあったのですが、マチネでそれに気付いて、ソワレでその部分を聞いてまた泣くっていう。泣いてばかりですね。笑

元々の歌詞のままでも充分大好きな曲だけれど、その歌詞はその歌詞で納得できるというか…確かに君が教えてくれたのはそういうLOVEだったよね、と思ったというか。きっと滅多にある感情じゃない。そのくらいにはBくんの演じている虎石くんが好きだったなあと思います。

曲終わり、彼の口から『次』の約束がないのが現実を突きつけてきて。それが寂しくて仕方なかったけど、これまで貰ったものがたくさんあるからわがままは言わない。

本当に本当に大好きだったし、これからも大好きだろうなあと思います。君に恋をさせてくれて本当にありがとう。

 

そこら辺から終盤はずっと泣いてました。笑

なんかねえ…歌詞がずるいんですよスタミュ楽曲は… 全部に夢があるし愛があるし、そこに希望だったり切なさだったりも含まれてるっていうか…好きです…(突然の告白)

未だにStarship Runwayとか聴くと歌詞が実際のあの5人とリンクしているような気がして涙が出てきちゃうんですよね。俺たち(僕たち)は永遠にチームさ、とかね…よかったら歌詞検索してみてください…

 

カテコ挨拶でみんな泣いていて、でもただ悲しいとか寂しいとかだけじゃなく思わず笑ってしまうような雰囲気があったのもあのメンバーだったからだと思います。というか割とBくんのせいみたいなところもあったのですが…笑

後日、各キャストのツイッターを見た友人から「あんなにキャスト全員が寂しいを前面に出してるキャス変ってあんまりないよね」「本当に良いチームだったんだね」と言われて大泣きしたんですが、本当にその通りだったんでしょうね。

 

ただ仲が良いだけじゃなく、切磋琢磨しあって高みを目指していけるチームだったんだろうなって、何となく、勝手に思っています。

 

全体を通して観ていて、歌もダンスもお芝居も、すべてのキャストがすごく成長していたなあと思います。
どこまでも素敵なチーム、そして夢のような公演でした。

 

 

 

今回の卒業、寂しくて仕方ないけれど何とかキャストをBくんに戻してほしい!みたいなことは一切思わないんです。

だってもう決まったことだから。

本人や公式から「卒業」と発表がされて、新しいキャストも配置されて、作品はもう前に進んでいます。

キャスト変更自体この界隈ではよくある事だし、コンテンツがこうして変化をしながら先に進んでいくことに対して別に文句もない。

そして『Bくんが演じる虎石くん』はいなくなってしまうけれど、『虎石くん』という存在が居なくなってしまう訳ではない。…まあ、私がどうしようもなく寂しく思うのはまさにその部分なんですけれど。

 

この役を退く事を決めたのがBくん自身なのか他の誰かなのか、それだって私には知る由もない事です。

でも、最終的にそれを選んだのは紛れもない彼自身だから、それなら彼が選んだ道を応援したいなあとは思う。

虎石くんと出会わせてくれた事、最後の最後まで大切に虎石くんを演じてくれた事への感謝の気持ちをもって、Bくんを送り出したい。そして、この先どんどん大きくなっていくであろう彼を応援したいなあという気持ちでいます。

これはBくんのおたくとしての本心だし、虎石の女としての意地みたいなものでもあるかもしれません。笑 

 

 

Bくんの演じる虎石くんに会いに行くの、本当に楽しかったなあ。

やっぱりそもそもが二次元のおたくだから、そっちの方面の推しってすごく強いんですよね。メイクやネイルを彼仕様にして、服装もいつもより頑張っちゃったりして、何ならAくんに会いに行くよりも張り切ってたかもしれない。笑

それが彼の目に入ることはきっとなかったけど、なんか別にそれでも満足だったな。

見返りとかなくても幸せだったし、あの虎石くんにかけた全ての時間が楽しかった。

 

たくさんの素敵な思い出をありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かありましたらこちらから。 

marshmallow-qa.com

 

 

 

 

*1:エーステの劇中劇もこのパターンですね